手本は二宮金次郎

小学校の校庭にはまきを背負いながらも勉強する少年の石像がありました。当時の先生方はその由来も話してはくださりませんでしたが、私の脳裏には鮮明に記憶されています。もちろん江戸時代後期に活躍した【二宮尊徳】に他なりません。百姓の生まれながらも農業と学問に精を出しながらだんだんと頭角を現してゆき、ついには小田原藩家老の服部家の財政再建に成功を収めた<刻苦勉励>の人でした。【身の丈に合った生活】をしながらも生産の【余剰は貯蓄し分譲】するとの考え方を広めました。結局は<小さな積み重ねが大きな成果に結びつく>との【積小為大】の思想を体現したと思います。今、偉人の渋沢栄一が脚光を浴びていますが、むしろ、これからは二宮尊徳を手本にして健気に慎ましく生きてゆくべきかと思います。

-2021年07月04日-