心理学会も顧客・社会を重要視

日本心理学会の公開シンポジウムでは、<誰一人取り残さない社会の実現のために:心理学者が考える持続可能な開発目標(SDGs):環境問題について考える>が議論されます。これは2015年の国連サミットで<持続可能な開発目標(SDGs)>が打ち出されました。これは貧困の解消、不平等の是正、気候変動対策を含む17の目標と169の項目からなる包括的なものになっています。これについて心理学会が議論をするとの事ですので、昭和の時代の心理学会、つまり心理学が時代の変遷と共に大きく変化した事を表しています。むかしは<心理科学>と呼んだりしたこともあり、自然科学を重視した手法での研究が中心でした。近年は心理学と聞けば臨床心理学をイメージする人が多いと思いますが、昭和時代は正統派の心理学は感覚・知覚、動物実験、データの統計的解析が中心でした。心理学科、教育心理学科、社会心理学科は存在しましたが、臨床心理学科はあまり聞いたことがございません。そもそも心理学専攻生は国立大では旧帝大、東京文理大(東京教育大)、広島大、私大では慶應と早稲田くらいにしかいなっかたかもしれません。心理学は社会と遊離した象牙の塔でのお勉強と思われていたのでしょう。現在では、学科の名称は多岐にわたりますが、心理学系の勉強と実習をして社会で実践、貢献されている心理学徒の数は数千人、数万人になろうとしていると思われます。

 

 

 

 

 

 

-2021年04月16日-