統計解析は大学院より学部で、高校の数学履修後に!

文部科学省は文系の大学院生が【データサイエンス】を副専攻として履修できるように大学院の課程を見直す可能性があります。一般的な大学院の修士課程は2年間で学術論文の入門になる【修士論文】を作成するだけでもかなりしんどいと思います。新聞報道では大学院の教育学研究科を例にしていました。この課程には大きく分けて教育学専攻、教育心理学専攻、教科教育学専攻等があると思います。教育心理学や教育社会学はデータ重視の立場から統計的手法を駆使していると思います。しかし、心理学や社会学系の大学院入試の問題には統計学が出題されることが多いので、既に学部で履修しているのではないでしょうか?学部の<一般教養>なる科目に代わり、【統計解析】なりデータサイエンスなりの科目を10単位なり20単位が履修できればよろしいかと思います。私は臨床心理士の大学院を受験する私大の心理学系の学生に統計学の基本を指導したことがあります。私塾での個別指導でしたので、高校の統計分野の基礎から指導しました。分散、共分散、相関係数は1,2,3,4,5のデータのグループと6、7,8,9,10のグループで手計算でやりました。高校では統計分野どころか数学も殆ど履修していない学生が多かったので驚きましたが、何回も繰り返してやるうちに徐々に概念が理解できたようです。日本の心理学者には【多変量解析】特に【因子分析】の手法を開発した先駆者がいることを忘れないで欲しいです。

-2021年12月01日-