司法試験の合格率

大分前の話しですが、法科大学院別の司法試験の合格者数(10名以上)や合格率が発表されていました。昔は<司法試験なら中央大学>と相場が決まっていたと思いますが、司法試験の受験制度の変化に伴い、様変わりがしたと思われます。もちろん、いまだに、大学院を修了しなくても受験が可能な【予備試験】が存在し、しかもこの【予備試験の受験者に優秀な人が殺到している】のが現状のようです。この【予備試験受験者の89%、つまり9割が合格している】のです。これに対しまして大学院まで修了した受験者の合格率はかなり低いです。低いながらも一橋大71%、東大59%、京大58%、東北大53%、神戸大49%、九大47%、名大40%、阪大38%と圧倒的に旧帝大系が強いようです。私立大では慶應大50%、早稲田大36%、創価大34%、中央大29%、日本大26%、明治大&同志社大24%、関西学院大22%となっていました。国立大の場合は基礎学力の通りです。私大では新興の大学を除外しますと、これも基礎学力通りかと思います。私大の合格率を上昇させるには、私大の学費を国立大学並みに抑制する必要があるでしょう。また、母校の名誉にかけて優秀な学生には授業料と生活費を奨学金として支給してもよろしいのかと思います。更に、と言いますか、根本的に基礎学力を引き上げるためには、大学入試の科目を国立大学と同じにする事が、遠回りのようで実は近道かも知れません。

-2021年06月16日-