バレンタインとロシア革命

バレンタインと言えばチョコレート、と言うのは日本の伝統でして、外国ではお花やいろいろなスイーツやら小物やらが女性から男性、男性から女性、女性から女性へと渡されているようです。日本の洋菓子店の草分けの一つに神戸の【モロゾフ】があります。創業者は【ヒョードル・モロゾフ】というロシア人でした。どこかロシア皇帝の名前に似ているような気がします。彼は1917年のロシア革命後に中国、アメリカと亡命して、24年には神戸にたどり着いたようです。2年後には神戸市内に洋菓子店をオープンしました。このモロゾフが<バレンタインの日にわが店のスイーツを贈呈しましょう>との広告を出しました。昭和10年の事です。ですからバレンタインデーのチョコレートは日本の国粋的な伝統行事と言えるのです。あの恐ろしいロシア革命が起こらなかったならば、日本男児はバレンタインのチョコレートはもらえなかったかも知れません。

-2022年02月11日-